12・15東京緊急集会
■「共謀罪」適用のはじまりだ!■
12月15日、「労働組合つぶしの大弾圧を許さない!東京緊急集会」が、日本教育会館にて開催され、反基地・反原発・反戦・反人権侵害をかかげて闘っている多くの仲間が全国各地から集まりました。
現在、関生支部が受けている権力弾圧は、これまで多くの人々が危険性を訴えていた「共謀罪」適用の始まりでもあり、今後、他の労働組合・協同組合・市民運動や住民団体の運動への波及が危ぶまれていることから、多くの関心が寄せられています。
集会では、武谷書記次長から、関生支部の弾圧との闘いの歴史とこの間の経過、権力側の狙いと今後の運動方針について報告がありました。また、弾圧被害者がさらにパワーアップして戻ってくるとの発言を受け、会場内に笑顔が広がりました。
続いて、管理職ユニオン関西の仲村書記長が、関生支部の生コン産業における産別運動の成果を分かりやすく解説。運動が前進すると権力弾圧がかけられることや、「この弾圧は、関生支部だけではなく、闘う労働組合や市民運動の全ての仲間に対する攻撃だと位置づけ、国内・海外の仲間と連帯して、弾圧をはね返す運動を展開する」と力強く発言されました。
次に、大口昭彦弁護士(関生支部 宝島裁判担当)の講演があり、「大弾圧といかに闘うか」をテーマに、現在の司法の歪みを改める取組が重要であること、特に弾圧の刑事事件における弁護活動のあり方を議論することが重要であることが述べられました。
■頼もしい仲間が怒り共有し結集■
集会に参加するために駆け付けたシンガーソングライターの川口真由美さんは、「今の形を大切にしながら新しい形でもっともっと運動を広げていこう!」と『威風堂々』と素晴らしい歌を披露。思いのこもった歌声に元気をもらって集会参加者全員が大いに盛り上がりました。
辺野古現地から駆け付けた伊波参議院議員は「沖縄では、辺野古への土砂搬入という暴挙に対して、法的手続きで阻止する運動に取り組んでいる。関生支部への弾圧は、10年にわたり取り組んでいる沖縄意見広告運動や日米安保条約破棄・全ての米軍基地撤去・反戦平和運動に影響を与えることが狙いのひとつにあるのではないか。長期勾留されている武委員長はじめ関生支部組合員は、勾留先で多くの書籍を読み学習していると聞き、パワーアップして帰ってくることに期待している」と発言されました。
沖縄への偏見をあおる放送を許さない市民有志からは、「ニュース女子」の「沖縄基地反対運動特集」の放映に関し、「反省」と「お詫び」の見解を発表させた成果の報告、さらに地上波テレビからデマ・ヘイトを締め出す取り組みを強化して、個人の尊厳が尊重され、健全な議論が成り立つ社会を目指すとの表明がありました。
のりこえねっとの川原さんは、「レイシストと連携するような政府を許さない」「共にヘイトとの闘いに挑む」と発言。その後、多くの闘う仲間から力強い連帯の挨拶がありました。
会場は、入りきれないほどの大盛況で、立場の違いをこえ連帯し、国家的な大弾圧をはね返し勝利することを確認して集会は大成功を収めました。
【 くさり2月号より 】